ブナ
ブナは日本を始めとする世界各地で多様な用途に利用されてきた木材であり、文化的にも重要な役割を果たしてきた。日本では「木に無い」と書かれることから「役に立たない木」とも言われていたが、実際には食用や燃料、建材としてさまざまな利用法が存在する。特に戦時中には、食料や材料が不足する中で重要な資源として注目され、戦闘機のプロペラやパチンコ台、体育館のフローリングに使用された。欧州では、ブナの木はかつて文字を書き込むための素材としても用いられ、その関係で英語の「book」の語源ともなっている。
ミモリラジオでの扱い
エピソード#13「その木はお寺にも戦闘機にもなった。橅-ブナの使い道〜ブナ帯文化論・後編」では、ブナが日本の文化や生活においてどのように扱われてきたかが議論された。ブナは「役に立たない木」として認識されがちであり、その理由として腐りやすさや木材が狂いやすい特性が挙げられたが、一方で西洋では文字を書き込む木材としても利用され、その文化的価値も語源に反映されている。
また、ブナは食用としても古くから利用され、特にその実が食用油や菓子の原料として重宝されてきたことが紹介された。特に興味深いのは、戦時中の利用法であり、木材や食料資源が逼迫する中で、ブナはプロペラや生活用品の材料として広く切り出され、多くの製品に姿を変えていたことが強調された。さらに、建材としてのブナの利用法においては、日本の合掌造りやお寺でも積極的に用いられていたこと、特に特定の製法を用いることで木材の狂いを防ぐことができたことが語られた。